『大地にしがみつけ』
この本が読みたくて都立中央図書館へ行ってきました📕
ネイティブハワイアンの女性によって語られた、古代から語り継がれてきたハワイの世界観。
それは私が今まで知っていた、西洋人の資本主義的なフィルターを通して、ハワイ語ではなく英語よって本に書かれてきたハワイ文化とは違うものであることを痛感しました。
私がハワイ文化に惹かれたのはまさに、著者が母親から伝え聞いた自分たちは自然の一部であり相互に敬うことによって循環していくALOHAな世界でした。
それでハワイ文化に惹かれて関わる書籍を読んでいくと、厳しい掟や奴隷制のことを知り、楽園といっても大変なんだなと思っていました。
しかし彼女によるとそれも西洋人の目をを通して描かれた世界だったのですね。
厳格な封建主義が実は 平民が好きな王様を選べたり
王様は平民が増えるよう面倒をみたり
そもそも平民と訳されている言葉が実は“大地の子”を意味していたり
そして近代になってからはアメリカ占領下でどれだけ屈辱的な扱いを受け、ALOHAが観光に都合のいいように使われ現地の人はそれを文化的レイプと感じていること。
それにどう対応していったか。
彼女の行った先住ハワイアン主権運動が、若い世代にも継承され“Protect Mauna kea”運動にもつながっているそうです。
都立図書館は本を外にもちだすことができません。
有栖川宮記念公園の一角にある図書館はとても静かで落ち着いた空間で、数時間集中して読むことができました。
日本人として、フラを習っている者として、地球というかけがえのない環境を護るために自分かできることは何か?
改めて考えさせられました。
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